「翻訳作業をもっとスムーズにしたい…」
… そんな悩みを抱えていませんか?
「翻訳メモリ」を活用すれば、翻訳の再利用、翻訳スピードと品質の向上が実現できます。
本記事では、翻訳メモリの基本から導入メリット、さらに意外な活用方法までを詳しく解説します!
「翻訳メモリ」とは、「元の文(原文)」と「翻訳文」とをセットにしたデータベースのことです。
また、データベースは、所有者(お客様)の資産ですから、これを「翻訳資産」とも表現できます。
翻訳資産活用の仕組みとして、長年、翻訳界のデファクトスタンダードになっています。

「翻訳メモリ」は、上のイラストのように、二つの言語(原文と訳文と)がセット(対)になっています。
(つまり、これがデータベースの中味となります。)
したがって、その組み合わせをいつでも任意に呼び出して利用することができるのです。
それでは、一つずつ「翻訳メモリ」の利点について、ご説明いたします。
「翻訳メモリ」の便利な4つの長所
逆に言うと以下は、現状のAI単体では苦手なものになります。
1. 過去の訳文を活用し、翻訳の一貫性を向上
- 企業のブランド用語や、専門用語を統一できる。
- 汎用性の高いAIの翻訳では、同じ表現で翻訳を統一することが難しい。
- 特定の分野、組織などの用語集を構築することで解決します。
- 長期的なプロジェクトでも゛表現ブレ“を防ぐことができる!
2. 翻訳時間の短縮&コスト削減
- 一度翻訳したフレーズは再利用が可能。
- 大量のドキュメントでも効率よく翻訳できる。
3. メモリ内の「用語集」と組み合わせて内容精度UP
- 「翻訳文」の「用語(TB:Term Base)」統一が容易。
- ファイル別や、お客様別のカスタマイズにも対応しやすい。
4. 複数の翻訳者での共同作業がスムーズに!
- チームで共有すれば、大型プロジェクト全体でも統一が容易。
- クラウド型なら、リモートワークでも活用可能。
これ以外にも、「類似文の割合を算出」、「自動アウトプット」など、便利な機能がたくさんあります。
※ 原文と訳文との「翻訳メモリ」化は、「翻訳プラス(+)」に、ご相談ください。
それでは次に、翻訳メモリの意外な応用方法!をご紹介いたします。
以下の1.~5. を参考にしていただけると、ありがたいです。
🤯「翻訳メモリ」の意外な応用方法!
ちなみに以下の使用方法を採用する場合は、翻訳メモリ作成をサービスとする翻訳会社にお問い合わせください。
💡1. コンテンツ作成(ライティング支援)
- 過去のブログ記事やマニュアルをデータベース化し、文章の統一感を維持できます。
- 企業のFAQやヘルプページの作成、更新。
💡2. SEO対策 & 多言語サイト運営
- 一貫した翻訳で、多言語SEO対策に活用(キーワード最適化)
- サイトの翻訳作業を効率化し、スピーディーにグローバル展開
- 自動(機械)翻訳の場合は、レビュー(ポスト・エディット)が必要です。
- 機械翻訳では、「内容重複」のペナルティが課される危険性。
💡3. 法務・契約書のレビュー補助
- 法務翻訳のテンプレートを「翻訳メモリ」に登録し、契約書の整合性チェック。
- 法律用語や表現を統一し、リスク回避が可能
💡4. ゲームやアプリのローカライズ
- 一貫性のある翻訳で、キャラクターのセリフやUIのブレを防ぐ
- 大規模なゲーム翻訳でも統一感のある表現を実現
💡5. SNS運用やマーケティング文書の最適化
- 過去の広告コピーやSNS投稿をTMに保存し、効果的なフレーズを再利用
- ブランドトーンを保ちつつ、新しい市場向けに微調整
🚀「翻訳メモリ」を最大限活用するコツ!
こうして、せっかく「翻訳メモリ」を作り、応用しても、ほったらかしでは宝の持ち腐れとなってしまいます。
これらは「データベース」つまり、「資産」です。
「資産」は、運用(メンテナンス)することで、ふつうは価値が増大します。
ほうっておくと、増大しないばかりか、価値が目減りしてしまいます。
以下のメンテナンスや運用をすることで、「翻訳メモリ」をぜひ有効活用してみてください。
- ✅ 定期的にTMを整理し、不要なフレーズを削除
- ✅ 専門用語や固有名詞をルール化して管理
- ✅ 機械翻訳(MT)と併用し、作業効率をアップ
- ✅ クラウド型TMで、チーム全体で最新データを共有
※「翻訳メモリ」に関する運用は、「翻訳プラス(+)」にお問い合わせください。
🌍まとめ
「翻訳メモリ」は単なる翻訳支援ツールではなく、 ライティング・SEO・法務・マーケティング など。
このようにさまざまな場面で活用できます!💡✨
作業効率UP × 品質向上 の最強ツールになりますね!
💼他にも「こういう場面で使えない?」という相談があれば、お気軽にご相談ください。!😊
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